別れ話の話

今日の夜、家に帰ろうと、録音した伊集院のラジオをipodで聞きながら、人通りのない道を歩いていると、目の前の10数メートル先に女の人が座り込んでいるのが見えた。その両脇には女性がいて、何か背中をさすっているようだった。体調でも悪いのかと心配になったが、かといって特にできることもないので、そのまま横を通り過ぎようとした。「こちらこそっっ、、あぁりがとうぅ!・・・・・・本当ぅにっ、、大好きやったけんっ!!」という声がイヤフォンごしに聞こえるほどの音量で耳に入ってきた。どうやら中央の女性が電話をしているようである。泣きながら。激しく。両脇の女性は慰めているようだ。私は悪趣味な人間ではあるが、その場であからさまな行動をとれるほどの勇気はないので、彼女らとは逆サイドのイヤフォンを外すにとどまったが、そのままのスピードで歩かざるを得なかったので、ほかに何も聞き取ることができずに通り過ぎた。・・・別れ話でもしていたのだろうか。ドラマでもくさすぎてできなような、劇的な様子だった。あれほど感情的に恋愛ができるというのは、別れるにせよ、幸せなことだろうな、などと思いながら、私はローソンで牛乳を買って帰った。