丸の内はクリスマス


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クリスマス寒波に襲われた丸の内は、数々のイルミネーションで飾り付けられていた。そこらへんのやつとはLEDの密度が違う。

 

人手も多かったが、キャパシティが大きいためそこまで混雑さは感じなかった。

 

丸ビルがユーミンとコラボしており、「恋人はサンタクロース」が漏れ聞こえてくる。ユーミンコラボツリーなんてものもある。ユーミンの顔を久しぶりに見たら清水ミチコと区別がつかないぐらい似ていた。影武者的に入れ替わってもわからないだろう。


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クリスマスだからなのか、日頃からあるのかわからないが、ストリートピアノが3,4台設置されていた。堀井雄二似のおじさんが美しいピアノの音色を奏でる冬の夜。

 

代官山は山である


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代官山で人と待ち合わせしていたため、八王子での仕事が終わると中央線の特快に乗車した。当初は渋谷で東横線に乗り換えて代官山駅まで行くつもりだったが、乗り換えに時間がかかるリスクを考えて恵比寿から代官山まで歩くことにした。

 

いつの間にか12月になっていたため恵比寿駅はコートやマフラーを身につけた人であふれていた。代官山までの道を歩く。結構な坂である。代官山は山なのだった。冷えた手をポケットに突っ込み先を急ぐ。

 

写真は町田のグリーンカレー

阿佐ヶ谷でハラミ丼を食べた

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阿佐ヶ谷でのバイトの前は、春日部で泊まりの仕事だった。夕方の東武伊勢崎線下り列車は、満員とは行かないまでも8割くらいの乗車率で、私は車内の扉前に立っていた。入谷駅、発車ベルが鳴り扉が閉まり始めたとき、ホームのベンチに座る女性の横にピンク色の水溜まりができていることに気がついた。なんだろう。

 

 

ベンチに座る女性は30代くらいのOL風、でハイネックにトレンチコートを合わせたオフィスカジュアルな格好をしていた。女性は厳かに横を向き、口元に手をあてる。指の隙間からピンク色の液体がこぼれた。吐物はピンク色の水溜まりを形成する。ピシャピシャと飛び散る。

 

扉は閉まり続けるため、私は一歩踏み出すことはできなかった。周りは女性が視界に入っていないようだ。無理もない。それだけさりげなく嘔吐していたのだから。